au PAYの後払い機能を利用して現金化を検討する際、誰もが最初に気になるのが「自分は一体いくらまで現金化できるのだろう？」という「限度額」の問題です。
利用できる金額によって、手元に入る現金も大きく変わってきます。
しかし、このau PAYの限度額は、その仕組みを正しく理解しておかないと、計画が狂うだけでなく、思わぬリスクを招く原因にもなります。
この記事では、au PAYの現金化における「限度額」に焦点を当て、その決まり方、確認手順、そして限度額にまつわる重大なリスクについて、詳しく解説していきます。
au PAY現金化で使える限度額の基本
まず、au PAYの現金化で利用できる「限度額」とは、どのサービスの上限額を指すのかを正確に理解しておくことが重要です。
au PAYには複数のチャージ方法があるため、混同しないようにしましょう。
「auかんたん決済」の利用上限額がすべて
au PAYの現金化で利用される後払い機能は、auのキャリア決済サービスである「auかんたん決済」です。
したがって、現金化に利用できる金額の上限は、この「auかんたん決済でau PAY残高にチャージできる月間の上限額」ということになります。
例えば、auかんたん決済の上限額が月5万円の人であれば、その月に現金化に使えるのは最大で5万円までです。
利用者の状況によって限度額は大きく異なる
auかんたん決済の利用限度額は、すべてのauユーザーが一律ではありません。
KDDIが、ユーザーの年齢や契約状況、これまでの利用実績などに基づいて、一人ひとり個別に上限額を設定しています。
そのため、友人と同じように利用できるとは限らず、自分の限度額を正確に把握することが最初のステップとなります。
au PAY後払いの限度額が決まる仕組み
ユーザーごとに異なる限度額は、一体どのような基準で決められているのでしょうか。
KDDIは詳細な基準を公表していませんが、主に以下の要素が総合的に判断されていると考えられています。
年齢による上限額の設定
auかんたん決済の利用可能額は、契約者の年齢によって大まかな上限が定められています。
例えば、12歳以下は利用不可、13歳から17歳までは月額10,000円まで、18歳から19歳までは月額50,000円まで、といったように年齢区分で上限が設定されています。
そして、20歳以上になると、最大で月額100,000円までの範囲で、個別に限度額が設定される仕組みです。
auの契約期間と支払い状況
auとの契約期間の長さは、ユーザーの信用度を測る重要な指標です。
一般的に、契約期間が長いほど、限度額は高く設定されやすい傾向にあります。
また、過去のauの通信料金の支払い状況も厳しくチェックされます。
毎月、期日通りに支払いを続けている優良なユーザーは信用が高まり、限度額が上がりやすくなる一方、一度でも滞納したことがあると、限度額が大幅に下げられることがあります。
【最新】自分のau PAYの限度額を確認する具体的な手順
自分が今月あといくら使えるのか、現在の利用可能額を正確に把握することは非常に重要です。
限度額は、My auアプリ、またはMy auのウェブサイトから簡単に確認することができます。
My auアプリから確認するやり方
1. My auアプリを起動し、ログインします。
2. 画面下部のメニューから「請求・支払関連手続き」を探してタップします。
3. メニューの中から「auかんたん決済」やそれに類する項目を選択します。
4. 「ご利用可能額の照会・変更」などの画面に進むと、現在の利用可能額が表示されます。
My auのウェブサイトから確認するやり方
1. パソコンやスマートフォンのブラウザで「My au」にアクセスし、au IDでログインします。
2. ログイン後、メニューの中から「auかんたん決済」を選択します。
3. 「ご利用可能額の確認」や「設定」といった項目をクリックすると、現在の利用可能額を確認することができます。
au PAYの限度額を上げることはできる？
「もう少し限度額が高ければ、まとまった現金が手に入るのに…」と考え、自分で上限額を引き上げたいと思う方もいるかもしれません。
しかし、その方法は非常に限定的です。
ユーザーが任意で限度額を上げることは不可能
結論から言うと、auかんたん決済の利用限度額は、利用者側の操作や申請によって、任意に引き上げることはできません。
年齢で定められた上限を超えることはできず、その範囲内での個別の設定額も、au側がこれまでの利用実績などに基づいて総合的に判断し、自動的に見直す仕組みになっています。
健全な利用実績を積むのが唯一の道
将来的に限度額を上げたいのであれば、地道な方法しかありません。
auのサービスを長期間利用し、毎月の料金を絶対に遅れることなく支払い続けることです。
健全な利用実績をコツコツと積み重ねていくことで、auからの信用が高まり、限度額が段階的に引き上げられるのを待つしかありません。
現金化のような規約違反行為は、信用を下げるため、むしろ限度額が下がる原因になります。
限度額いっぱいまで現金化することの重大なリスク
自分の利用限度額が分かると、「上限まで目一杯現金化しよう」という考えが浮かぶかもしれません。
しかし、その行為は自らを窮地に追い込む、非常に危険な行為です。
翌月の携帯料金が支払不能になる危険
限度額5万円をすべて現金化した場合、翌月のauの通信料金には、通常の料金に加えて5万円が丸々請求されます。
しかし、現金化によって手元に残った現金は、高い手数料を引かれて4万円程度かもしれません。
手にした金額以上の支払いが、わずか1ヶ月後にやってくるという現実を直視する必要があります。
支払いができなければ、携帯電話が止まってしまいます。
auに現金化を検知される可能性が急上昇
普段あまり高額な決済をしない利用者が、利用可能額がリセットされた月初のタイミングで、いきなり上限額いっぱいのチャージや決済を行うと、その不自然な利用履歴がauの不正利用監視システムに検知される可能性が極めて高くなります。
限度額いっぱいの利用は、自ら「現金化をしています」と申告しているようなものであり、規約違反が発覚するリスクを飛躍的に高めるのです。
まとめ：au PAYの限度額は計画的に。現金化目的での利用は厳禁
au PAYの後払い（auかんたん決済）の限度額は、auがユーザーの信用度に基づいて設定した、便利なショッピングのための枠です。
決して、現金を引き出すための融資枠ではありません。
その限度額を確認し、上限まで現金化しようと考えることは、翌月の高額な支払いで自分の首を絞めるだけでなく、auとの契約に違反して、生活に不可欠な携帯電話を失うリスクを冒す行為に他なりません。
もし現金に困っているのであれば、限度額を気にする前に、auが提供する正規の金融サービスである「au PAYスマートローン」を検討したり、公的な相談窓口を頼ったりするなど、安全で確実な方法を選択してください。